MICEとは?誘致・開催の意義と実施ポイントを解説
展示会などのビジネスイベントに関わっていると、「MICE」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。一方で、深い意味まで考えたことがないケースも少なくありません。そのため、企画担当者ですら「どうして注目されているのか」「自社にも必要なのか」判断できなくなってしまうのです。この記事では、企画担当者に向けてMICEの意味や魅力、実施ポイントを解説します。
目次
1.「MICE」とは?
MICEとは会議(Meeting)、報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention/Conference)、展示会や催事(Exhibition/Event)の頭文字から成る造語で、多くの集客に繋がるビジネスイベントの総称です。 インバウンド対策の一環として捉えられることも多いですが、単なる観光以上に大局的な経済効果も期待でき、日本政府観光局もMICEの誘致に取り組んでいます。 それぞれについての概要は以下をご覧ください。
Meeting 企業が行う会議やセミナー。投資家向けに行われるものも含む
Incentive Travel 表彰式や研修を目的に行われる旅行。顧客を招待するものも含む Convention/Conference 学会・団体・国際機関等が主催する会議。IMFやG7などの会議がこれにあたる
Exhibition/Event 企業や国際機関等が主催・後援する展示会や見本市、催事など。オリンピック、万博、モビリティショーなどがこれにあたる
2.MICEの意義とメリット
日本にMICEを誘致するため、観光庁は力を注いできました。どのような意義とメリットがあるのでしょうか。
2-1.開催地域への経済効果
まず、「経済効果が見込める」ことです。MICEが開催されれば、開催地の宿泊施設、飲食店などに多くの人が詰めかけます。その結果、地元の経済が爆発的に潤うことも少なくありません。あくまでも目安ではあるものの、1万人規模のMICEの誘致に成功すれば、その土地に38億円ほどの経済効果がもたらされるといいます。
2-2.国、地域のブランディング
次に、「知名度アップ」のためにもMICEは魅力的なイベントです。有名な会議、会合などが行われた土地は、開催地として大々的に宣伝できます。「MICEが行われた場所」という付加価値が生まれ、今後の注目度も増すでしょう。その土地のブランドイメージを高めるには、MICE招へいが重要な手段のひとつとなっています。
2-3.ビジネスチャンスとイノベーションの創出
そして、「大きな変革のチャンス」になるのも外せないメリットです。MICEが開かれれば、世界中から優秀なビジネスパーソン、識者が集まってきます。日本の企業、行政が国境を越えたネットワークを築くことで、新たなビジネスチャンスが生まれます。MICEをきっかけに新しいアイデアが生まれることもあり、イノベーションのきっかけとしても大切な機会なのです。
3.MICEを実施すべき企業と実施のメリット
国がMICE誘致に力を入れている一方で、企業も活発な動きを見せるようになっています。特に、外国人をターゲットにしている企業ならば、MICEは大きなビジネスチャンスです。
3-1.個人消費額の大きさ
MICEの外国人参加者は通常の観光客と比べて、消費額が大きい傾向にあります。すなわち、MICE参加者を狙った商品、サービスを提供できたなら、企業は短期間で莫大な利益を得ることも可能なのです。そのほか、海外のネットワークを強めたい企業、会場になりえる施設を持っている企業、イベント会社などにとってもMICEを実施する意義は大きいといえます。
3-2.企業にとって価値のある出会いが生まれる
MICEが開催された場合、人やお金はもちろん、モノや情報すらも1箇所に集まってくるでしょう。こうした状況は、予期せぬ出会いやつながりを生み出します。優秀な人材同士が関係を強めたり、意外なサービスが外国人に評価されたりして、日本企業のあり方に変革がもたらされるのです。自社のビジネスを前向きに変えていくための空間として、多くの企業がMICEを検討しています。
4.MICEを行う際のポイント
MICE開催時のポイントを紹介します。大きなイベントになりますから、また来たい、またここで集まりたいと思える仕掛けを作りましょう。
4-1.ビジネスに適した環境を用意する
参加者は観光ではなく、ビジネスを第一の目的として開催地に訪れます。そのため、騒々しい環境はMICEに向いていません。また、参加者はビジネスの疲れを癒せるような空間も求めています。主催者側は参加者が快適に過ごし、ビジネスに集中できる環境を整えなくてはなりません。
4-2.交通の便が良い会場を選ぶ
アクセスの便は不可欠な要素です。空港からホテルや会場までの距離が長いと、それだけ参加者の負担になってしまうでしょう。時間も無駄になっていくので、ビジネス目的の来訪としては非効率的です。できる限り、移動距離が短くなるように工夫します。
4-3.言語や文化に配慮した備えをする
さらに、多国籍の人々が集まる以上、さまざまな言語にも対応しなくてはなりません。会場のアナウンスや貼り紙などは大きなポイントです。食文化も国によって大きく変わるため、「口にできるものがない」という人が出てこないよう注意しましょう。
4-4.開催地ならではの体験を用意する
MICEは地域に対する思い出につながります。現地ならではの楽しみを設けましょう。会場に歴史的建造物などのユニークベニューを用いることや、偶発性・体験価値を高めるプログラムなどが効果的です。
5.MICEを開催したいなら!トーガシのトータルサポートを
オンラインでMICEを開催したくても、感染症対策を完璧にできるか不安な担当者は多いでしょう。その場合、株式会社トーガシが提供する、イベントのトータルサポートがおすすめです。トーガシは展示会を中心に、オンライン開催・オフライン開催問わず主催者、出展社、来場者全員の満足を大切にしてきました。そして、感染症対策を行いつつ、リアルの会場でのMICEを支援しています。運営準備から事務局代行、会場指揮、次回開催の提案など、幅広い業務を請け負えるのが強みです。また、状況によってはオンラインで開催するノウハウも伝えられます。
さらに、トーガシはマーケティングや集客告知についても引き受けられます。気軽にトーガシへ相談してみましょう。そもそも、withコロナ時代のイベントは、従来以上に準備するものや工程が増えます。担当者だけで無事開催するのは非常に難しいといえます。プロフェッショナルのサポートを受けることで、安全に成功へと導くことができるでしょう。
6.MICEを開催してビジネスチャンスをつかもう
新型コロナウイルスの収束が見えない状況であっても、MICEの重要性は変わりません。むしろ、オンラインの切り替えが活発化している時期だからこそ、オフラインの魅力が際立つ面もあります。プロのサポートで感染症対策を施しながら、MICEのオフライン開催も検討してみましょう。そうすれば、企業に新たな利益がもたらされる可能性は高まります。
7.【無料DL】主催時の運営マニュアル3つの注意点と重要ポイント
イベントを主催する際、企画から手配、準備、当日の運営まで様々な業務が発生し、その分多くのスタッフが関わります。当日のスムーズな運営を行うためには、運営マニュアルが必要不可欠です。この資料では運営マニュアルを作成するにあたってのポイントや、よくあるトラブルに対しての「3つの注意点」などをまとめました。実際に使用したサンプルも巻末に掲載しておりますので、ぜひダウンロードしてご覧ください。
※送信完了後、記入いただいたメールアドレスに資料を送付いたします。
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