シティプロモーションで地域創生!方法や具体的な事例も詳しく紹介 

日本国内では、さまざまな地域で人口の減少が進んでおり過疎化するエリアも増加しています。そのような社会背景に伴い地域創生のための方法として注目されているのが「シティプロモーション」です。

しかし、シティプロモーションがどういったことなのか具体的に分からない人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、シティプロモーションの概要や具体的な事例、成功するためのポイントなどについて解説します。     

1.シティプロモーションとは          

 「シティプロモーション」とは、各自治体が実施する地域のイメージ向上やブランド確立のための宣伝・広報・営業活動のことです。日本の少子高齢化は、非常に大きな問題となっており人口減少に悩む自治体も少なくありません。

「人口減少=経済力の低下」といっても過言ではなく、若者を中心に都市部への人口流出が増加傾向となっているのが現状です。この状況を改善するため、各自治体がシティプロモーションを積極的に行っています。

2.シティプロモーションを行う目的

各自治体が実施している「シティプロモーションの目的」には、主に以下の2つがあります。     

2-1.地域の活性化

地域に関する特徴や魅力をブランド化して世間に知ってもらい、多くの人を呼び込むことで活性化を目指すのが目的の一つです。例えば、特産品をふるさと納税に取り入れることで全国的に注目してもらう機会が増えます。地域が活性化することで、魅力があるエリアとして注目されることが期待できるでしょう。

また、過疎化が進んでいる自治体の場合は、「他の地域からの転入」を目指すことも可能です。移住者が住むことができるように空き家を改修し、起業支援や子育て支援を行うなどの取り組みも行われています。

子育て

2-2.地域住民に愛着を持ってもらう

シティプロモーションは、地域外の人にだけ魅力が伝わるだけでは十分に効果を発揮することができません。なぜなら、住んでいる地元の住民にも「自分の住んでいる自治体が魅力的」という意識を持ってもらう必要があるからです。他の地域に住む人に質問された際、地元の魅力をしっかりと伝えることができる「地元愛」を地元住民に持ってもらうこともシティプロモーションの目的の一つといえるでしょう。

例えば、子どもから大人までいつでも楽しむことができる図書館は、さまざまな本をゆっくりと堪能できる行政サービスの一つです。また、教育施設や医療施設を充実させて、暮らしやすい地域にする対策を実施している自治体も少なくありません。育児や教育が充実している地域には、若い世代も集まりやすくなることが期待できます。

さらに、自然と触れ合うことができたり、静かな空間でリラックスができたりする公園を増やす取り組みも行われています。図書館同様に、公園も子どもから大人まで出かけやすく他の地域住民から地元の特徴を質問されたときに紹介しやすい内容です。     

公園で遊ぶ親子

3.シティプロモーションの方法とは

シティプロモーションには、さまざまな方法があります。代表的な例は、以下の通りです。

・親しみを持ちやすい「ゆるキャラ」による宣伝

・名産品が販売されているアンテナショップの展開

・地元ならではの経験ができる体験型イベントなど

近年、世界的に注目されているのはSDGsの推進を通して行うシティプロモーションです。SDGsとは、国連サミットで採択された20162030年までの持続可能な開発目標のことで、17の大きな目標と169のターゲットで構成されています。

日本政府も地方創生の重要な指針と考えているため、SDGsの17の目標を意識しながらシティプロモーションを行うことが重要です。

 

4.シティプロモーションの具体的な事例      

実際に、シティプロモーションの一環としてどのようなことが行われているのでしょうか。ここでは、具体的な事例を2つ紹介します。            

4-1.千葉県流山市「母になるなら、流山市」

千葉県流山市では、人口が減少し高齢化が進んでいたことから「共働き夫婦の移住や定住」を目的と定めて2011年からシティプロモーション(シティセールスプラン第期)を開始。親が働きながらも子育てや教育がしやすい環境を整えています。

市内の主要な鉄道の駅に「母になるなら、流山市」というPRポスターを掲出し、さまざまなイベントの開催やメディアに情報発信するなどを実行しました。こういった努力の結果、市内で30代を中心に、20112021年の約10年間で人口約3万5,000人の増加を達成しています。

かつて流山市では、人口の多くが6064歳を占めていましたがシティプロモーションを行ったことで35~39歳の人口が増加し、特にファミリー層が定着するようになりました。4歳以下の子どもも増加し、2019年度の合計特殊出生率は1.59全国平均の1.36を大きく上回っており千葉県内でトップです。

4-2.福井県鯖江市「めがねのまちさばえ」SDGsも推進

福井県鯖江市は、眼鏡産業の一大拠点として有名です。その強みを活かし「めがねのまちさばえ」を積極的にPRすることで、より産業の活性化を図りました。20198月には、SDGs未来都市計画「持続可能なめがねのまちさばえ~女性が輝くまち~」を策定し、女性が中心となった地域活性化を目指しています。

具体的には、女子高生の意見を参考にした商品開発を行うことで高校卒業後に県外へ流出しやすい若い世代の人口を減少し、雇用できる環境を増やしました。

1975年に国連は、38日を「国際女性デー」と定めています。それに伴い、福井県鯖江市では202031日~31日に輝く女性を応援する「オレンジめがねキャンペーン」も行いました。鯖江市は、眼鏡を通してSDGsの第5の目標となる「ジェンダーは平等であるべきだ」という点を主張しています。なぜなら、ジェンダーが平等になれば女性もさまざまな面で活躍する場が増え、眼鏡産業以外の開発にもつながると考えられているからです。結果的に、鯖江市は2019年度「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」に選ばれるほどになりました。目的達成後もSDGsウィークを設けるなど、継続的に取り組んでいます。

5.シティプロモーションを円滑に進めるために必要なこととは

実際に、シティプロモーションをスムーズに進めるにはどのようなことが重要なポイントになるのでしょうか。ここでは、シティプロモーションを成功させる3つのポイントについて解説します。             

5-1.地域の特性を活かしたブランディングが必要      

シティプロモーションの成功は、地域の特性を活かすだけでなく目的に合った施策となっていることが重要です。つまり「地域のブランディング化」を意識して施策を構築することが大切。例えば、A市があったとして「〇〇(その地域の特産品やオリジナルサービス)といえばA市」のようなイメージがあれば、地域に親しみを感じたり認知度が向上したりしやすくなるでしょう。また、それを求めている人に情報を知っている人から口コミしてもらうことも可能です。

しかし、例えば人口が減少している過疎地域に便利な複合商業施設を建設したとしても集客するのは難しいでしょう。実際に、経営破綻したケースもあります。他の自治体で成功した方法をそのまま真似しても、地元に合った方法とは限りません。そのため、地元の必要な要素を明確にし、具体的な目的を立てたうえで最適なシティプロモーションを行うことが重要です。

5-2.民間企業との連携が効果的      

シティプロモーションを進める場合、営業経験やノウハウが十分ではない自治体の場合は注意しましょう。なぜなら、自分たちだけでシティプロモーションの運用を行うのが困難な場面も出てくるからです。

ここで重要なのが、営業経験・ノウハウともに十分ある民間企業と連携すること。例えば、ホテルや温泉旅館、旅行会社など観光業を営む企業に協力を仰ぐことで、幅広い年齢の人たちに興味を持ってもらいやすい状況を作ることが期待できます。ホテルや旅館などで、宿泊の際に提供している食事で地元の特産物をアピールすることも可能です。

食事のメニューに地元の旬な食材を使用すれば、認知度の向上だけでなく「おいしい物がある地域」というイメージを持ってもらうこともできます。このように、シティプロモーションを行う際は、民間企業との連携が効果的になることも押さえておきましょう。

温泉街

5-3.定期的な見直しとブラッシュアップ      

シティプロモーションにおける各事業は、一度行って終了ではありません。都度効果測定を行ったうえで、定期的な見直しやブラッシュアップしていくことが重要です。実施前後の人口増減や観光客の推移、特産品の売上にどのような変化があったのかなど、具体的な効果を考察していく必要があります。

シティプロモーションは、結果をもとに「同じ対策を継続していくか」「やり方を変えるべきなのか」をきちんと判断して、ブラッシュアップしていきましょう。

十分な効果を得ることができなかった場合は、行った対策の原因を追究し、新しい対策を取り入れたり、改善を加えたりすることが必要です。また、状況は常に同じわけではなく、時代とともに変化していくため、常に情報収集をし続けることも大切となります。

6.効果的なシティプロモーションを            

シティプロモーションの成功には、地域の特性を活かすことが重要です。しかし、営業経験が少ない自治体だけではわからない部分も多いのではないでしょうか。例えば、企画プランニングやイベントの会場設営・空間演出、オンライン展示会施策などの実績が豊富な「トーガシ」にトータルサポートを依頼するのも選択肢の一つです。トーガシでは、SDGsを取り入れ環境に適したイベント企画もできるため、まずは一度相談してみましょう。

7.ホワイトペーパー:SDGs×展示会の未来

イベント、展示会の新しい在り方を考えるきっかけとして、3R(リデュース・リユース・リサイクル)素材、システム部材、などのご紹介から作例やSDGsに寄り添った企画などを資料にまとめました。
なんとなく気になっているけどイマイチわからない、、という方から、実際にイベントを企画しているがSDGsへの取組も必要と考えている企業様まで、参考にしていただければ幸いです。是非ご一読ください!
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