インバウンド対策で需要の取り込みを!成功のポイントやすべきことを解説     

インバウンド需要は、今後も高まることが予想されています。しかし、外国人が訪日しても自分の地域に誘致できなければ本当の活性化にはつながりません。インバウンド需要を取り込むには、しっかりとした対策が必要です。この記事では、インバウンド向けビジネスの種類や成功のポイント、事前に準備しておくべきことなどについて詳しく解説します。

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1.インバウンド対策とは

インバウンド対策とは具体的にどのようなものなのかについて解説していきます。  

1-1. 訪日外国人客に対応する施策のこと     

インバウンド(inbound)という英語は、日本語に訳すと「入ってくる」を意味する言葉です。日本の各業界では、インバウンドを「訪日外国人観光客」の意味で用い、外国の人たちが日本に入ってくる(入国する)ことからこのように呼ばれています。一般的に、インバウンド対策とは日本へ来た外国人観光客を対象にしたさまざまな施策のことです。

例えば、飲食店で多言語対応のメニューを用意したりタブレットでの注文システムを導入したりする事例が該当します。また、「駅前にわかりやすい看板や標識を設置する」「訪日外国人向けの案内場を設ける」などもインバウンド対策の一例です。

ただし、外国人観光客が日本での滞在中に困らないようにする施策だけがインバウンド対策ではなく、「体験型観光コンテンツ」という方法もあります。例えば、訪日した外国人たちに日本独特の文化や料理などを直接体験しても触れてもらうことも、インバウンド対策の一つで人気が高い傾向です。

鳥居

1-2. インバウンド向けビジネスとは            

先述の通りインバウンドは、主に「訪日外国人観光客」の意味で用いられることが多い傾向です。しかし、日本に訪れる外国人のすべてが観光目的とは限りません。実際には、ビジネス目的で訪日する外国人もいます。

2019年に観光庁が公表した「訪日外国人の消費動向」によると、日本に来た外国人のうち76.8%が「観光・レジャー」を主な訪日目的と回答しました。一方で、全体の13.9%が「ビジネス目的」(企業ミーティングや展示会、国際会議など)と回答しています。

同年の訪日外国人旅行消費額は、約4兆8,000億円にのぼり、13.9%という割合は決して無視できない数字といえるでしょう。つまり、インバウンド需要を効果的に取り込むためには、観光目的だけでなく、「ビジネス目的の訪日外国人にも目を向けたほうがよい」といえます。

インバウンド向けのビジネスの代表格といえば、MICEです。MICEとは、Meeting(会合)、Incentive(報奨・研修旅行)、Convention/Conference(会議)、Exhibition/Event(展示会・イベント)の頭文字をつなげたもの。国際規模のセミナーや、世界中から人が集まる国際的な会議、エキスポや博覧会などの国際的な展示会などがあります。MICEで訪日する外国人は多く、彼らをターゲットにしたインバウンド対策は非常に有効です。

MICE

2. インバウンドビジネスを成功させるポイント

インバウンドビジネスを成功させるポイントには、主に以下の3つが挙げられます。

2-1外国人に受けるポイントや魅力を把握する

日本人にとって魅力的に感じても、外国人が魅力を感じるとは限りません。反対に、私たちが日ごろからなにげなく使っているものが、外国人にとって魅力的に感じる可能性もあります。

こうした外国人に受けるポイントや魅力を把握するためには、先入観や偏見を払しょくすることが必要です。実際に、外国人に体験してもらってアンケートを取るなど、外国の人たちからの目線を集める工夫を検討しましょう。

2-2魅力を正確に伝えられるコンテンツを用意する

魅力を把握できた後は、これらを正確に伝えるためのコンテンツが必要になります。サイトを立ち上げたりブログを公開したりして、外国人たちに向けて発信するのです。画像や文章などを巧みに使い、魅力を存分に伝えましょう。この際、外国の人たちでも読めるように多言語対応するべきなのは言うまでもありません。

2-3効果的に発信し届けたい相手に届くようにする

コンテンツを作成しても、必ずしも彼らが目にするとは限りません。なぜなら、Webコンテンツは誰かが検索をして初めて表示される、いわゆる「待ち」の媒体だからです。訪日外国人たちに魅力や情報が確実に届くようにするためには、効果的な方法で情報発信をしなければなりません。この際に、有効となるのがSNSです。SNSと一口にいっても、FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeなどがあります。これらを十分に活用したうえで効果的なインバウンド対策を行っていきましょう。

SNS

3.インバウンド対策として準備しておくべきこと

インバウンド対策のために準備しておくべきことには、主に以下の3つがあります。             

3-1. サイトの多言語化     

先述したように、インバウンド対策にはサイトを構築するのが効果的な手段です。しかし、その際には、多言語化が望ましいでしょう。なぜなら、日本語のサイトだけでは彼らに魅力などが正確に伝わらない可能性が高いからです。サイトだけでなく、街中に掲示するポスターや立て看板などの多言語化も忘れないようにしましょう。

せっかくサイトを見て訪問してもらったにもかかわらず、現地の案内が不親切では外国人たちが困惑してしまいかねません。また、国際会議やイベントを誘致した際には、場内アナウンスも多言語化対応したほうが良いでしょう。  

3-2. SNSの運用  

地域の魅力を認知してもらううえで、SNSは非常に有効な手段です。SNSには、FacebookInstagramTwitterなどがあり、日本だけでなく海外でも多くのユーザーがいます。海外向けのアカウントを作成し運用することで、認知の拡大が効果的に図れるでしょう。

SNSを発信する際には、文章だけでなく画像や動画などを駆使すると、魅力がより伝わりやすくなります。ちなみに、日本ではTwitterユーザーの比率が高いですが、世界的にはFacebookの利用者が多い傾向です。情報を届けやすくするためにも、複数のSNSを運用することをおすすめします。         

3-3. 決済サービスの導入 

訪日外国人が感じている不便や不満で多いことの一つに、キャッシュレス決済があります。海外の多くの地域では、クレジットカードや電子マネー、スマートフォン決済が多く使われていますが、日本ではキャッシュレス決済があまり進んでいないのが実情です。効果的なインバウンド対策を行うには、多様性のある決済サービスの導入は避けて通れません。特に、MICEの参加者は消費額が多い傾向のため、現金以外の決済方法を用意しておくことが大切です。  

決済サービス

4.インバウンドビジネスの例と効果

実際に、インバウンドビジネスを行っている自治体もあります。ここでは、2つの自治体の事例や効果などについて確認していきましょう。  

4-1. 兵庫県神戸市:グローバルMICE都市に指定    

兵庫県神戸市では、1981年の「ポートアイランド博覧会」を契機として、コンベンション(会議や博覧会などの催し)の誘致に向けて積極的に活動を始めました。大学や学会などのさまざまな関係者に営業を行い、国内外で誘致プロモーションを実施。

この結果、2018年の日本政府観光局(JNTO)の発表によると、神戸市は国際会議開催件数において東京に次ぐ2位という実績を達成しました。その経済効果は、2018年度で791億円におよび、大きな成果を残すことになります。  

4-2. 香川県:うどん県キャンペーンや国際芸術祭の定期開催 

香川県もインバウンドビジネスにおいて大きな成果を上げた自治体の一つです。同県は、県を代表する食文化である「うどん」を大々的に打ち出した「うどん県」キャンペーンを開催。日本人だけでなく訪日外国人も取り込もうとサイトを多言語化し、外国人に伝わりやすいレイアウトにこだわったサイト設計を行いました。

英語だけでなく、中国語や韓国語、タイ語などを使い、観光スポットやグルメ、イベント情報を発信。また、サイトから航空券やホテル、ツアーなどの予約ができる便利さもあって、リピートの訪日観光客の急増に貢献しました。

さらに、香川県では3年に1度、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」を開催しています。これは、瀬戸内海に浮かぶ12の島と2つの港をフェリーで巡りながら現代アートを楽しめるイベントで、2016年には14万人もの訪日外国人が参加しました。同年の総来場者が104万人ですから、「来場者の約13%が訪日外国人だった」という計算になります。楽天トラベルが発表した2016年訪日旅行(インバウンド)の人気上昇エリアランキングでは、前年比241%の伸びを見せ、全国1位という結果を出しました。

観光地

5.効果的なインバウンド対策を     

インバウンドは、今後も増えると見込まれています。しかし、需要をしっかりと取り込むためには適切な対策が急務です。インバウンド向けのイベントを企画するなども、効果的であると言えますが、イベントを企画・運営するのは簡単なことではありません。ここはプロの手を借りる方が良いでしょう。

トーガシでは、展示会の主催をサポートすることから、企画のプランニングやリアルイベントの会場設営・空間演出、オンライン展示会施策まで、トータルでのサポートが行えます。効果的なインバウンド向けイベントを考えているなら、まずはトーガシに相談してみてはいかがでしょうか。

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