マルシェを主催するには?準備や集客のポイントを紹介

生産者と直接コミュニケーションが取れるイベント「マルシェ」の開催が注目を集めています。「マルシェの主催に興味があるものの、一歩を踏み出せずにいる」「マルシェ主催時の準備の流れが曖昧で困っている」という事業者も多いのではないでしょうか。

この記事では、マルシェを主催したい事業者向けに、マルシェを開催する際に必要な準備や集客のポイントを解説します。主催時に必要な許可についても解説しているので、生産者と一般消費者をつなぐイベントを開催したい事業者は必見です。

1.マルシェとは

マルシェとはフランス語で「市場」という意味を持ちます。日本国内では生産者と消費者が直接コミュニケーションを取れる青空市、ファーマーズマーケットという意味合いで使用されるケースが一般的です。

マルシェで扱われる商品の種類は開催地域で採れた野菜や果物などの生鮮食品に限らず、アクセサリーや雑貨など多岐にわたります。

2.マルシェを主催するメリット

マルシェを主催することで、自社の認知度アップや信用の構築につながる可能性があります。また実際に出店者と顔を合わせて話せるため、顧客がマルシェに何を求めているのかがより明確になるでしょう。以下にてマルシェを主催するメリットを詳しく解説します。

2-1.自社の認知度が向上する

マルシェを開催する際、公式ホームページやSNSなどで集客すると主催企業のPRにつながります。流行を押さえていたり、特色のあるマルシェを開催したりすればマスコミが取材に訪れる可能性もあるため、主催企業の宣伝になるでしょう。

2-2.自社の信用構築につながる

マルシェの様子を公式ホームページなどでLIVE配信したり、当日の様子を撮影した写真などを掲載したりすれば主催企業への信用獲得につながります。マルシェの様子を見た視聴者が次回開催時に足を運んでくれる可能性もあるでしょう。

2-3.出店者のニーズを掴みやすくなる

マルシェを主催することで、出店者と対面で接することができます。表情を見て会話できるため、出店者のニーズ調査や次回のマルシェ開催に活かせる情報をキャッチできるでしょう。

3.マルシェの主催や出店に必要な許可とは?

主催者はマルシェの主催に必要な許可について念入りに確認しておくことが重要です。例えば食品の取り扱いがある場合、主催者が保健所にて所定の手続きを行う必要があります。また主催者は食品を取り扱う出店者に対し、保健所から発行された営業許可証の提示とともに、コピーの提出を求めましょう。

万が一許可証が未確認のまま出店する店舗が発生した場合、主催者の信用にもかかわってくるため抜け漏れなく許可証の確認を行うことが必要です。

4.マルシェを主催するには何が必要?準備の流れを解説

マルシェの主催には企画書の作成や出店者・来場者の集客、会場準備などさまざまな業務が発生します。以下では、マルシェの主催者向けに開催までの準備を解説するので参考にしてください。

4-1.マルシェの企画書を作成する

まずはマルシェの開催目的や主催を通して成し遂げたいゴールを明確にしましょう。主催の意図を落とし込むためにも、企画書を作成するのがおすすめです。

主催したいマルシェの規模が大きい場合、共済や関係者に協力を仰げないか検討しましょう。共済や後援を募ることで費用を集めやすくなるなどのメリットがあります。

4-2.ポップやチラシをデザインする

マルシェに出店する事業者を募ったり、来場者を集客したりするためにはポップやチラシの制作が欠かせません。ポップやチラシのビジュアルが集客に響くため、デザインはプロに依頼しましょう。

制作物のデザインで興味を引くことができれば、出店事業者や来場者を集客しやすくなります。

4-3.会場を手配する

マルシェの規模や目的に応じて、イベントを主催できる会場を見つけましょう。一般的にマルシェが開催される会場には公園や広場、レンタルスペースなどが挙げられます。梅雨など天候に恵まれない可能性が高い時期は、屋内の会場を手配することで客足が遠のくのを防止できます。

4-4.出店者を探す

制作したポップやチラシを基に、マルシェの出店者を募りましょう。

マルシェの出店者を募る方法としては、自社の公式ホームページで告知するほか出店して欲しい事業者に直接営業するスタイルがあります。マルシェの主催歴がない場合は主催業者が自ら出店しないか打診することで、開催意図に沿った出店者を集めやすくなるでしょう。

4-5.来場者を集客する

マルシェの成功には出店者だけでなく、来場者であるお客様を集める必要があります。ターゲットとなる来場者層に合わせて、効果的な集客の施策を行いましょう。例えば若い世代がターゲットになる場合、SNS広告の出稿がおすすめです。

出店者のターゲット層を把握した上で集客すれば、出店者の満足度を向上させられます。

4-6.必要な備品を手配する

マルシェの開催に必要な備品は、主催者側で手配します。例えば会場に設置するゴミ箱やテーブル、イス、テント、照明、音響設備は主催者が用意する場合が一般的です。また、カード決済を行いたい出店者向けにカード決済用の端末を導入することで出店者を募りやすくなる可能性があります。

主催者によって、出店者に無料で備品を提供するケースと有料で提供するケースに分かれます。会場規模や出店料などを総合的に判断した上で、無料で提供する備品の範囲を決定するのが最適です。

4-7.会場を設営する

会場設営もマルシェの主催者が主体となって行います。会場規模の大きさに比例して設営にかかる所要時間も長くなるのが一般的です。マルシェ主催側の人員が少ないほど会場設営が困難になるため、設営の外注化を検討するのも良いでしょう。

マルシェなどイベント会場の設営に慣れた業者に依頼すれば、抜け漏れなく会場設営から撤去作業まで行ってくれます。主催者が出店者フォローなどマルシェの満足度を左右する事柄に時間を割けるようになるため、イベントの成功度が上昇するのは想像に難くありません。

4-8.出店者や来場者にお礼の連絡を入れる

マルシェ当日は主催者が主体となり、出店者・来場者双方のイベント満足度を図るアンケートを回収しましょう。その際、アンケートの解答項目に連絡先の記入欄を設けることで継続的にマルシェ開催のお知らせを告知できるようになります。

一度マルシェに出店した事業者は継続的な出店を希望している可能性があるため、定期的に連絡することで顧客獲得につながるでしょう。

5.マルシェの主催者必見|来場者を集客するためのポイント

マルシェの主催者には、来場者の集客が求められます。マルシェ出店者のお客様となる来場者を集めるポイントを確認しておきましょう。

5-1.告知に注力する

マルシェの来場者の集客に注力するのも主催者の重要な仕事です。出店者にヒアリングを行いターゲット層を把握した上で、最適な施策を検討しましょう。

5-2.定期的に情報を発信する

マルシェの集客を成功させるためには、定期的な情報発信が必要不可欠です。マルシェに合わせて特設ページやSNSアカウントを開設したり、ハッシュタグを設定したりして出店者情報を発信しましょう。

情報発信する際にもポップやチラシのデザインが重要になります。ターゲットの視覚に訴えることで、より効果的にマルシェの宣伝ができるはずです。

5-3.購入までの導線をシンプルに設計する

マルシェに来場したお客様がスムーズに品物を購入できる導線を設計しましょう。キャッシュレス決済が浸透した昨今、現金を持ち歩いていない人がいることを念頭に置いた上で購入までの導線を検討する必要があります。

マルシェ全体で使用できるクレジット決済端末を導入するほか、QRコード決済に対応できる体制を整えるのも主催者の役目です。

5-4.イベント主催のプロにアドバイスを仰ぐ

マルシェの主催には出店者や来場者の集客、会場手配・設営などさまざまな業務が発生します。主催者のみで全ての業務を同時進行するのは至難の業です。

イベント主催のプロにマルシェ開催に関するアドバイスを仰げば、集客のコツが明確になるほか抜け漏れのない進行が可能になるでしょう。イベント会社によっては当日の運営をサポートしてくれる可能性もあるため、プロに相談してみるのがおすすめです。

6.マルシェの準備や集客ポイントを理解して主催を成功させよう

マルシェの主催を成功させるにあたり、主催者が準備すべき事柄や集客のポイントを理解しておくことが重要になります。まずはマルシェの企画書を作成した上で、開催目的に沿ってしっかりと計画を立てていきましょう。

イベント総合プロデュースの株式会社トーガシは、マルシェの主催サポートにも対応しています。企画の立ち上げから事前準備、集客、当日の運営などマルシェの主催に必要な事柄を一括で代行可能です。

マルシェの企画がまとまらない」「会場の設営に悩んでいる」このような場合は弊社までご相談ください。貴社のマルシェ開催に向けた想いをヒアリングした上で、主催を成功に導かさせていただきます。

7.【無料DL】「イベント主催時の段取り成功マニュアル」資料ダウンロード

イベントを主催するにあたって、まず何から始めればよいのか、多くのタスクには何があるのかなどをまとめた「イベント主催時の段取り成功マニュアル」を作成いたしました。ぜひご利用ください。

※送信完了後、記入いただいたメールアドレスに資料を送付いたします。