アップサイクルを徹底解説!効果的にゴミを減らす仕組みに注目

「アップサイクル」という言葉を知っているでしょうか。SDGsの取り組みの一環で、リユースやリサイクルと並んで持続可能なモノづくりを実現するアプローチとして、さまざまな業界で注目されている仕組みです。本記事ではアップサイクルの意味について解説。あわせて、その目的やメリット、活用事例などについて触れていきます。

1.アップサイクルってそもそもどういう意味?

「地球の未来を守るために、ゴミを増やさないようにしよう」という意識が高まっています。こうした意識を実現するためのアプローチ方法として注目されているのが、サステナブル(接続可能)なものづくりを実現する「アップサイクル」です。アップサイクルとは廃棄物や不要品に新しい価値を与えることで、もの自体の価値を高めることです。例えば、穿かなくなったジーンズからバッグを作ったり、古くなったシャツをアレンジしてオシャレなデザインのシャツに変えたりといったことが当てはまります。

アップサイクルの逆の概念として「ダウンサイクル」という言葉があります。例えば、古くなったタオルを雑巾として使う場合がそうです。この場合はタオルから雑巾といった具合に価値が下がります。そのため、ダウンサイクルといわれているのです。

2.SDGsの一環!アップサイクルが注目される理由

ものを製作したり、イベントをしたりするとどうしても廃棄物が発生してしまいます。年々、地球環境に対する負荷が増しているため、企業としてはこうした廃棄物をどのように減らしていくかが大きな課題となっています。

廃棄物が出やすい業界としてまず思い浮かぶのが、フード業界でしょう。まだ食べることができるにもかかわらず、毎日、食べ物が山のように捨てられています。あまり知られていませんが、ファッション業界も石油業界に次いで環境を破壊しているといわれる業界です。というのも、1年間で8割以上の衣類を廃棄するからです。

さらに、開催時や開催後に大量の廃材が出るイベント業界も環境負荷が大きい業界になります。こうした業界では、廃棄物の問題が特に深刻です。そのため、地球や自然環境を守るための取り組みとしてアップサイクルが注目されているのです。

アップサイクルはSDGsの一環です。そのため、個人だけでなく企業レベルでの意識改革が起こり始めています。

3.アップサイクルとリサイクルの大きな違いとは

アップサイクルに一見似ているのが「リサイクル」です。しかし、両者には違いがあります。リサイクルはいったん不用品を粉々にして、製品が作られる前の資源の状態に戻します。そして、再度、製品を作るのです。例えば、ペットボトルから衣類を作る場合が当てはまります。

一方、アップサイクルは不用品の素材や特徴をそのまま活かして、新たな製品を作り出すことをいいます。例えば、不要になった空き缶を活かして、植木鉢という新たな製品を生み出す場合がそうです。

リサイクル以外にもアップサイクルとは別の意味の言葉として分けたいものがあります。まずは「リユース」です。リユースとは自分が使わなくなったものでも必要としている人がいる場合、その人に譲ることで再利用することをいいます。次に、「リデュース」です。例えば、スーパーなどで買い物する際、レジ袋の代わりにマイバックを使うことでゴミを出さないようにすることをいいます。

「リメイク」はどうしょうか?不用品の素材や特徴を活かすという点においては、アップサイクルと同じですが、リメイクの場合は違う製品を作るわけではなく、手を加えてアレンジすることをいいます。アップサイクルを理解する上では、似て非なる言葉の意味や違いも知っておくようにしましょう。

アップサイクル

4.アップサイクルをなぜ行うの?目的とメリットについて

アップサイクルとは不用品を生まれ変わらせることを意味します。しかし、それだけが目的ではありません。アップサイクルの本当の目的、および期待できるメリットについて、次から紹介しましょう。

4-1.目的

アップサイクルはただ単に不用品の素材を再利用することを目的とはしていません。最終的な目的は新たな価値を加えることで、元の製品よりもグレードアップした製品を生み出すことです。

地球に存在する資源やエネルギーは限りあるものです。アップサイクルを通して、大量消費社会に対する問題点を意識できるようになるでしょう。そして、本当に必要なものだけを購入し、手に入れたものを長く使っていくべき、という価値観を育てることができるのです。

4-2.メリット

アップサイクルの特徴の1つに製品そのものを活かすという点があります。リサイクルのように元の製品を分解して原料の状態に戻すことはしないのです。そのため、リサイクルと違って、製品を分解したり溶かしたりすることがない分、エネルギーの消費が抑えられます。さらに、原料に戻すための工場も必要ないのです。リサイクルと比べて、再生時にコストを抑えることができます。これはそのまま地球環境への負荷が減ることにもつながるのです。

リメイクやリユースと比べても、アップサイクルには利点があります。実は、リメイクやリユースを行っても、製品の寿命はあまり延びないという傾向があるのです。一方、アップルサイクルは別の価値ある製品に作り変えます。そのため、単なる再利用よりも製品の寿命が長くなるのです。さらに、製品に付加価値がつくことも多くあります。

リメイク

5.不用品が役立つアイテムに!アップサイクルの事例

アップサイクルの事例は数多くあります。次から、ファッションや雑貨、イベントといった分野でのアップサイクルの事例を紹介します。

5-1.ファッションや生活雑貨の事例

穿かなくなったジーンズはデニム素材のため、強度があります。ものを入れても底が抜けることがなく、カバンの素材に最適です。そのため、ジーンズを使ってカバンやポーチを作ることができます。ジーンズのポケットの部分はそのままカバンのポケットにも流用可能です。同じくTシャツの裾を縫い合わせ袖を切って持ち手にすれば、エコバッグになります。このようにファッションや生活雑貨のアップサイクルはバリエーションが豊富なのです。

ユニークなものとしては、ファストフードチェーン店が不要となったプラスチックストローを水着にしたり、大手自動車メーカーが車の素材をトートバッグやジャンプスーツ、アクセサリーといったファッション製品に取り入れたりした事例もあります。

海外でもアップサイクルは注目を集めており、欧州ではアップサイクル製品を20年以上扱っているブランドも存在しています。オシャレなファッションアイテムとして確固たる地位を確立しているブランドも多いのです。代表的なものですと世界的に有名なトラックのホロを再利用した鞄メーカーの「FRITAG」、日本メーカーの「SEAL」破棄されたタイヤチューブを回収し、素材の特性を最大限活かしながらバッグや靴などのメイン素材としてリユースしていたり、「Öffen」環境に配慮したリサイクル素材をできる限り使用し、アップサイクル製品を取り扱っている企業です。

5-2.イベントや展示会での事例

開催時や開催後に廃材が大量に出るイベントや展示会でもアップサイクルは活発に行われています。アップサイクルはSDGsの1つとして、企業がサステナブル素材や廃材の活用を行っているのです。例えば、環境への負荷が少ない再利用可能な素材でパネルを準備しています。段ボールやハニカムボードを用いた展示スタンドを使用している事例も多いのです。

このほかにも、展示会で使用する特注サイズ什器(細長い机)をペットボトル170本で作ったという事例もあります。もちろん、大規模なイベント会場の什器をすべてサステナブル素材にするのは難しいでしょう。しかし、要所要所でサステナブル素材を採用することで環境に配慮できるばかりか、多くの来場者の目を引くことができます。

リボード作品

6.展示会はアップサイクルを意識!イベントの悩みはプロに相談を

アップサイクルは廃材の削減はもちろん、環境を守ることにもつながります。アップサイクルはSDGsの1つです。そのため、企業活動において、よりいっそう重要な位置を占めるようになるでしょう。展示会・イベントの開催をトータルでサポートする「トーガシ」では、サステナブル素材、リサイクル素材などを活かしたイベント・展示会・ディスプレイなどの企画や制作などを行うことができます。一度、相談してみてはいかがでしょうか。

7.ホワイトペーパー:SDGs×展示会の未来

イベント、展示会の新しい在り方を考えるきっかけとして、3R(リデュース・リユース・リサイクル)素材、システム部材、などのご紹介から作例やSDGsに寄り添った企画などを資料にまとめました。
なんとなく気になっているけどイマイチわからない、、という方から、実際にイベントを企画しているがSDGsへの取組も必要と考えている企業様まで、参考にしていただければ幸いです。是非ご一読ください!
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