イベントプロモーションの成功事例と具体的な方法を解説

製品やサービスを周知したり、販売活動を促進したりするために行われるイベントプロモーション。SNSでのマーケティングが頻繁に行われるようになった昨今でも、オフラインのイベントプロモーションに尽力する企業は少なくありません。 果たして、イベントプロモーションとはどんな役割を果たすのでしょうか。
この記事では種類や開催するメリット、期待できる効果などについて解説します。またイベントプロモーションの事例や成功させるための面白い仕掛けについても紹介するので、イベント担当者や経営者は必見です。

1.イベントプロモーションとは?

製品やサービスの認知度向上や販売促進を目的に行われるマーケティング手法のことを、イベントプロモーションと言います。 イベントの開催を通して製品を手にしてもらったり、優れた点を直にアピールしたりできるため、顧客のリアルな反応を見られます。実際に製品やサービスを体験してもらうことで、企業が一方的に発信する情報に触れるよりも、強いインパクトを与えられるでしょう。
なお最近では、オンラインでのイベントマーケティングに取り組む企業も増加しています。イベント参加者の職種や役職などのデータを収集すればマーケティングに役立てることも可能です。

2.イベントプロモーションの種類

具体的にイベントプロモーションにはどのような種類があるのでしょうか。ここではオフラインで開催されるイベントプロモーションの種類や特徴についてお伝えします。

2-1.展示会(プライベートショー)

展示会とは、企業が顧客向けに製品やサービスを紹介する場を意味します。企業が独自開催するケース(自社展示会/プライベートショー)と、競合他社が集まって出展するケースの二通りに分かれるのが一般的です。 競合他社が集まり出展する場合、ブースの装飾や導線にこだわるなど来場者の関心を集める工夫が必要になります。参加企業は決められたテーマに沿って出展するため、競合他社と差をつけるような工夫が必要です。

2-2.周年イベント

周年イベントとは企業の設立や創立、製品やサービスの販売を記念して行われる社内外に向けた行事を意味します。5周年や10周年など切りのいいタイミングで周年イベントを行うのが一般的です。 創立〇周年など節目となる年に周年イベントを開催することで、企業への注目度を高められます。社外の関係者に周年イベントの開催を告知し、多くの来場者を集める工夫をしましょう。
なお周年イベントを開催する時期と新製品の発表時期が重なる場合、その場で新製品のプロモーションを行うのもおすすめです。注目度が集まるイベントだけに、新製品への関心も高まることが期待されます。

2-3.新製品発表会

新製品発表会とはマスメディアや顧客を招き、新製品をお披露目するイベントです。注目度の高い業界や企業の場合、事前にマスメディアに新製品発表会の告知を行うことでテレビなどで紹介してもらえる可能性が高まるでしょう。 新製品発表会を行う場合は競合製品や既存製品との違い、改良点などを訴求すると注目を集められます。多くのマスメディアに取り上げてもらえることが確定している場合、登壇者は会社の顔となるため良い印象を残せるようプレゼンテーションの練習に励みましょう。

2-4.スポーツイベント

スポーツイベントには大きく分けて、野球やサッカーなどのプロスポーツを観戦するような「見るスポーツ」かマラソン大会などのように「参加するスポーツ」の二つに分類されます。基本的には規模の大きなイベントになり、体育館やスタジアムなどスポーツに特化した施設を使用することが必要になってきます。

2-5.音楽イベント

小さなライブハウスやショッピングモールなどの、商業施設内で行われる規模の小さいものから、いわゆる「フェス」と言われるような屋外型の大規模のものまで様々あります。その他のイベント以上に一体感や高揚感が得られるところが特徴です。注意したいポイントは、音楽イベント特有の問題として「大きな音」を管理できる場所や空間を選ぶ必要があります。

2-6.表彰イベント・アワード

企業がインナー向けの、主にモチベーションアップを目的としたインセンティブイベントや、業界を盛り上げるためのコンテストなどを開催するイベントです。また、外部に発信することにより企業認知を高め、ブランディングにも大きく影響のあるイベントと言えます。

2-7.セミナーイベント

企業のサービス紹介や、新しい技術の勉強会などを開催するものや、著名なゲストや有識者を招いてトークショースタイルのものなど、自由度の高いイベントの一つです。もともとはリアルで開催されることが多かったセミナーですが、近年はオンラインでのセミナーが主流になってきました。

3.イベントプロモーションを行うメリットや期待できる効果

多くの企業がイベントプロモーションに力を入れるのはなぜでしょうか。ここではイベントプロモーションであるからこそ得られるメリットや期待できる効果について解説します。

3-1.顧客と接点を持てる

企業が一方的に行う情報発信とは異なり、イベントプロモーションには顧客と接点を持てるというメリットがあります。特に展示会に出展すれば見込み顧客ともコミュニケーションを取れるため、製品やサービスのメリットを訴求しやすくなるでしょう。
展示物の案内をする際に、顧客のリアルな反応がわかるのもイベントプロモーションの特徴です。今後の改善点などマーケティングに役立つ情報も比較的容易に収集できます。

3-2.宣伝効果が期待できる

来場者の印象に残るイベントを作り上げることができれば、SNSなどでの拡散が見込めます。イベントプロモーションを行う企業は、SNS投稿でギフト贈呈など積極的にSNSで取り上げられる仕組みを作りましょう。 SNSなどで来場者のリアルな声が広がれば、更なる見込み顧客の獲得も期待できます。

3-3.特別感を演出できる

イベントプロモーションは頻繁に開催される催しではないため、限定性があります。3日間など限られた期間の中で開催されることから、特別な催しでもあります。 このような希少性からイベントプロモーションは注目を集めやすい傾向にあり、短期間で多くの来場者を集客しやすい点が特徴的です。
またイベント会場に足を運ぶ顧客は製品やサービスに高い関心を持っていることから、確度の高い見込み顧客を発掘するためにも活用できます。

4.イベントプロモーションを成功させるためのポイント

イベントプロモーションを成功させるためには、企画や情報発信が鍵になります。具体的なイベントの開催概要を決定する方法や、準備段階でのポイントについて確認してみましょう。

4-1.イベントの開催趣旨を決定する

まずは誰に向けてイベントプロモーションを行うのか、イベントを通して成し遂げたいゴールは何かを設定しましょう。 ターゲットが明確になることでイベントの開催概要を決定しやすくなります。 何のためにイベントプロモーションを行うのか決定したら、担当部署や企業全体で目標を共有しましょう。

4-2.企画を決定する

続いてプロモーションしたい製品やサービスのターゲットに沿った企画を練ります。 この際、ターゲットが興味関心を持っている事柄を深掘りするのがイベントを成功させるためのポイントです。企画段階で躓かないためにも、ペルソナを設定し抱えている悩みや解決したい事案を熟考した上で、イベント会場に足を運んでもらえるような仕掛けを作りましょう。

4-3.イベントに関連する情報発信を行う

プロモーションイベントを成功させるためにも、定期的な情報発信は欠かせません。イベント当日の企画内容や進捗状況など頻度を決めて情報を更新するのがポイントです。企業の公式ホームページだけでなく、ツイッターなどのアカウントがある場合はSNSも有効活用しましょう。
SNSでも積極的にイベントに関連する情報発信を行うことで、それまで接点のなかった企業にも情報を届けられます。SNSによる情報発信は新規見込み顧客を開拓する際にも有効的な手法と言えるでしょう。上手にSNSを活用すればイベントにも注目が集まるはずです。

4-4.SNSで拡散される仕組みを作る

イベント来場者が製品やサービスを実際に体験したり、触れたりできるコーナーを設置しましょう。来場者にインパクトを与える仕組みを作ることで臨場感が高まります。その結果、SNSでイベントについて発信する人が増える可能性があるでしょう。 SNS投稿用のハッシュタグを設置するなど、一目でどこの企業のどんなイベントなのかわかる仕掛けが必要です。このような仕掛けを作りSNSで情報発信されやすくなる導線を作ることで、イベントへの関心を集められます。

4-5.イベント終了の報告を発信する

イベントプロモーションが終了したら開催期間中の様子がわかる写真や動画を添えて、どのような催しを行ったのか自社のホームページやSNSなどで報告しましょう。 当日の盛り上がりが伝われば、次回のイベントに足を運ぶ見込み顧客を増やすことにつながります。

イベントマーケティングのイメージ

5.【業界別】イベントプロモーションの成功事例

イベントプロモーションを成功させるためには、念入りな準備やリサーチが必要です。イベントの主催に慣れていない企業は、PR会社に相談して企画や当日の準備などに携わってもらうことも検討しましょう。株式会社トーガシはこれまで出版業やWebメディアなど、さまざまな業界のイベントプロモーションを成功に導いてきた実績があります。ここでは弊社が携わった事例を紹介するので参考にしてください。

5-1.【出版業界】FUDGE Magazine 2002-2022 Archives

FUDGE創刊20周年を記念し渋谷のヒカリエで「FUDGE Magazine 2002-2022 Archives」が開催されました。 20年という歴史の流れを体感してもらえるイベントにすべく、231冊の表紙を並べることで流行の変化が一目でわかるような空間デザインにこだわりました。またSNS投稿で限定ノベルティをプレゼントするなど、FUDGEファンに楽しんでもらえる仕掛けも実施。 その結果、FUDGEファンはもちろん渋谷ヒカリエに買い物に訪れたお客様にもご満足いただけるイベントとなりました。
関連記事:FUDGE Magazine 2002-2022 Archives

5-2.【酒造業】神戸・灘の酒フェア

「灘五郷」として日本酒ファンに親しまれている灘の酒フェアがミッドタウン日比谷にて開催されました。 イベントの開催概要は、灘の酒を通して酒造地である神戸ファンを増やすこと。トーガシはイベント会場となったお店の雰囲気にマッチした装飾をご提案。当日使用されるパネルの作成も行いました。 開催前は2週間の予定だったフェアは延長となり、弊社が作成したパネルを次回も利用したいというお言葉をいただけるなど、大盛況のうちに終了しました。
関連記事:神戸・灘の酒フェア

5-3.【Webメディア】HNF(フイナムのフェス)

ライフルタイルを発信するWEBマガジン「HOUYHNHNM(フイナム)」の創刊15周年を記念し、渋谷ストリームと渋谷リバーストリートでフイナムフェスが開催されました。 マガジンファンがフイナムの世界観に浸れるイベントにすべく、会場全体のアートディレクションと制作施工をトーガシが担当。 どの空間をとってもフイナムらしいヒップな世界観を演出することに注力しました。 その結果、フイナム一色の会場に仕上がったとご好評いただいております。
関連記事:HNF(フイナムのフェス)

6.イベントプロモーションはPR会社への依頼がおすすめ

イベントプロモーションの成功には、顧客の注目を集める企画や適切なタイミングでの情報発信が欠かせません。 しかし「企画が得意な社員がいない」「SNSの扱いに慣れていない」という悩みを抱える経営者や担当者もいらっしゃるでしょう。
これまで数々の企業のイベントプロモーションにおいて企画や集客、施工、運営などに携わってきたトーガシは貴社の抱える悩みや目標に寄り添ったご提案が可能です。 「見積もりだけ知りたい」「どんなイベントプロモーションを行うか迷っている」など、些細なことでもお気軽にご相談ください。イベントを成功に導いてきた担当者が最適なソリューションをご提案させていただきます。

7.【無料DL】資料:イベントを用いたプロモーションの基本

イベントを用いたプロモーションは様々なメリットを得ることができる有効な施策です。ここではイベントを用いたプロモーションの基本と題して、ホワイトペーパーを作成いたしました。ぜひご利用ください。
※送信完了後、記入いただいたメールアドレスに資料を送付いたします。

イベントマーケティング入門ガイド