トレードショー(見本市)とは?展示会との違いや商談のポイントを解説

この記事では、トレードショーの概要や展示会との違い、出展するメリットについて解説します。商談を成功に導くポイントについてもお伝えするので、企業のイベントやプロモーション担当者の方で「トレードショーと展示会の違いがわからない」という方は参考にしてみてください。

1.トレードショー(見本市)とは?

ここでは、トレードショーの概要の説明と、展示会との違いなどを解説します。

1-1.トレードショーの概要

トレードショーとは、特定の業種向けデモンストレーションや展示を行う場のことを言います。見本を展示し、商談を行うことを目的に開催されるため、実際に取引が発生するケースもあるでしょう。このような特徴から、来場者は一般人ではなく企業の購買担当者など決裁権のある役職者になるのが一般的です。
なお、トレードショーという言葉を使わずに、見本市やメッセと称されることも少なくありません。実際、トレードショーが行われる会場は「〇〇メッセ」とつくケースもあります。幕張メッセはその良い例でしょう。 商談が発生することを前提に開催される催しであるため、参加するためには特定の業種に携わっていたり、招待状を受け取っていたりする必要があります。

1-2.トレードショーと展示会の違い

トレードショーとよく比較される言葉に、展示会があります。展示会とは英語で記すとExhibitionとなるように、単語的な意味では「展示」をするであり、取引の発生を目的に出展する企業が多いというよりは、製品やサービスの認知度を向上させる宣伝の場として利用するイメージがあります。
その反面トレードショーを英語で記すとTrade Showとなるように、売買や取引の場という側面が強い催しであることがわかります。 つまりトレードショーと展示会の違いは、宣伝の場なのかそれとも商談の場なのかということです。しかし展示即売会、展示商談会など取引の発生を目的に開催される展示会もあります。日本では厳密に言葉の意味や定義を使い分けているイベント主催者は少ないでしょう。

2.トレードショーに出展するメリット

商談の機会として活用されることが多いトレードショー。見本市とも呼ばれるイベントに出展するメリットとは何でしょうか。 営業の場としての役割も担うトレードショーに出展することで、得られる効果について解説します。

2-1.見込み顧客に直接アプローチできる

トレードショーに出展すると、見込み顧客と接点を持てます。直接製品やサービスの優れた点を訴求できるため、確度の高い見込み顧客を絞り込めるでしょう。 当日アポなしの商談が入っても対応できるよう、営業担当者を多めに配置することをおすすめします。

2-2.新規顧客の獲得につながる

トレードショーの来場者は特定の業種や分野に強い関心を持った関係者です。取引先の開拓を目的に来場する関係者が多いため、一度の出展で多くの企業にアプローチできます。日頃の営業活動や新規顧客開拓に悩みを抱えている企業ほど、トレードショーに出展するメリットは大きいでしょう。
当日は営業担当を配置して、来場者を自社ブース内に誘導する仕組みを作るのがポイントです。新規取引先を探している来場者といかに接点を作るか検討してみましょう。

3.トレードショーで商談を成功させるポイント

トレードショー当日に数多くの商談をこなしたからといって取引が決定するわけではありません。イベント出展前から念入りな準備を行ってこそ、商談の成功に近づきます。 ここでは、トレードショー出展前に確認しておきたいポイントを紹介します。

3-1.KPIを設定する

トレードショーへの出展が決まったら、KPIを設定しましょう。KPIとは重要業績評価指標のことです。目標を達成するための過程に関して進捗や達成度合いを観測するために使用されます。正しくKPIを設定すれば、目標にどのくらい近づいているのか可視化することが可能です。 名刺の獲得件数や商談の発生件数、取引の発生件数、見込み顧客の発生件数など重要となる指数を決定しておきましょう。
このようにKPIを設定しておけば、トレードショーの出展が成功したのか否か振り返りやすくなります。

3-2.見込み顧客に出展をお知らせする

トレードショーの出展を見込み顧客にダイレクトメールや電話、SNSなどで通知しましょう。その際、当日にデモンストレーションしたり展示したりする製品について具体的にお知らせすると、見込み顧客の興味関心が高まります。
効率よく出展をお知らせするためにも、トレードショーの出展が決まった段階で営業担当から見込み顧客のリストをもらっておくとよいでしょう。出展をお知らせしたタイミングとイベント当日に開きがある場合、トレードショー直前に再度お知らせするのもポイントです。

3-3.ブースの配置や装飾にこだわる

トレードショーでブースを出展する配置や装飾にもこだわりましょう。人通りの多い位置や注目度の高い企業の近くに出展することで、自社ブースに客足が伸びる可能性があります。
また、ブースの装飾に力を入れてどんな製品を扱っているのか、導入するメリットは何なのかといったことを訴求するのもポイントです。競合他社が複数出展する中で、製品の特徴がわかりやすい装飾を施すことでブースの来場者を増やせます。

3-4.運営スタッフの役割を決定する

イベント当日は、予想外に会場が混雑するなどのトラブルも考えられます。自社ブースが混雑した場合を想定して、誘導担当、呼び込み担当、営業担当など当日のスタッフ配置についても細かく決定しておくのがポイントです。
トレードショーや展示会などイベントへの出展が初めての企業は特に、社内に仮設ブースを設置して当日のリハーサルを行うようにしましょう。イベントに参加する社員全員が役割を理解して自発的に動けるように練習しておくことが重要です。

3-5.サンクスメールを送信する

トレードショー終了後は、取引の決定有無にかかわらず来場のお礼メールを送信しましょう。その際、イベント当日に配布した資料をメールに添付すると社内で再検討してもらえる可能性が高まります。 サンクスメールに返信があるなど、確度の高い見込み顧客には定期的にアプローチして営業活動を継続するのも忘れないようにしましょう。

3-6.マーケティングサービスの導入を検討する

一度だけでなく継続的にトレードショーに出展する企業は、マーケティングサービスの導入を検討することをおすすめします。サービスを導入すれば、顧客管理や名刺管理、商談メモなども一括で残しておけるため営業活動が効率化されるでしょう。
関連記事:展示会出展特化型マーケティング代行サービス「ミテポ」をリリース

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4.トレードショーの出展はプロへの相談がおすすめ

「トレードショーに出展したいけれど、何から準備したらいいのかわからない」「自社の製品はトレードショーの出展に向いているのか知りたい」など出展にまつわるお悩みを抱えている企業は少なくありません。
イベントプロデュース会社の株式会社トーガシはトレードショーや展示会などで多くの企業の出展をサポートしています。「業界全体を盛り上げたい」というご要望にお応えすべく主催者側のサポートにも対応中です。

4-1.イベントプロデュース会社とは?

企業のマーケティング活動におけるイベントで、企画や運営を代行する企業をイベントプロデュース会社と言います。 イベントプロデュース会社によって対応している業務範囲は異なるものの、トーガシは企画から運営まで一括代行も可能です。

4-2.トレードショー出展をプロに依頼するメリット

トーガシはイベント出展者のサポートだけでなく主催者のサポートも行っているため、イベント開催概要に沿った企画を得意としております。 イベントプロデュース会社に依頼するメリットは、出展や主催において見落としがちな点や成功に向けたアドバイスがもらえることです。また当日の運営サポートを依頼すれば予期せぬトラブルが発生した場合も落ち着いて対処できるでしょう。

5.トーガシのトレードショー主催/出展サポート事例

ここではトーガシがトレードショーや展示会の主催と出展をサポートした事例を紹介します。

5-1.主催サポート:WOODコレクション(モクコレ)2003

木材製品の展示商談会「WOODコレクション(モクコレ)2023」ではイベントの告知や集客、企画、ビジネスマッチング、当日の運営など主催をサポート。ビジネスマッチングを加速させることを念頭に、総合的なサポートを行いました。オンラインでの展示商談会も同時開催するなど、出展企業からもご好評いただいております。
関連記事:WOODコレクション(モクコレ)2023

5-2.主催サポート:日本観光ショーケース in 大阪・関西

高まる観光需要やインバウンド需要に対応した展示会「第2回 日本観光ショーケース in 大阪・関西​」ではイベント全体の企画、キービジュアル、会場施工、空間デザイン、映像制作、集客施策などを通して主催をサポート。日本各地の自治体や観光産業に携わる事業者など70団体が出展しました。3日間の開催で合計3,343名が来場するなど、国内旅行への高い注目度が可視化されたイベントとなりました。
関連記事:第2回 日本観光ショーケース in 大阪・関西​

5-3.出展サポート:東京インキ株式会社様 ブース

「コンバーティングテクノロジー総合展2023」の東京インキ株式会社様ブースでは、装飾施工やグラフィックデザインを担当。レンタル什器の品質に関してこれまでの施工会社の中で一番とお墨付きをいただくなど、ご好評いただいております。
関連記事:コンバーティングテクノロジー総合展2023 東京インキ株式会社様ブース

5-4.出展サポート:パシフィックメディカル様 ブース

「国際モダンホスピタルショー2022」の株式会社パシフィックメディカル様ブースでも、装飾施工や空間デザインを担当。企業のサービス概要や強みが一目で伝わるブースデザインを念頭に施工したところ、前回出展時と比較してブース来場者が6倍に増えたとお喜びの声をいただきました。
関連記事:国際モダンホスピタルショー2022 株式会社パシフィックメディカル様ブース

6.トレードショーに出展して商談を成功させよう

トレードショーに出展し商談を成功させるためには、最適なイベントの選択や企画、事前通知、集客、運営とどの段階が欠けてもいけません。 当日スムーズに商談を行うために、イベントプロデュース会社への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
トーガシは主催者側、出展者側どちらのサポートも可能です。 「自社がトレードショーに出展した場合、どのような効果が期待できるか知りたい」など、お気軽なご質問もお待ちしております。

7.「自社展示会・プライベートショーの組立て方」無料ダウンロード

そもそも「プライベートショーとは何か?」「通常の展示会と何が違うのか?」からメリットや注意点、また実施までのおおよその流れなどをまとめました。社内で自社展示会をご検討されておられるご担当者様にご活用いただければ幸いです。しっかりと準備をし、イベントを成功させましょう!
※送信完了後、記入いただいたメールアドレスに資料を送付いたします。

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