ポップアップストアとは?出店するメリットやイベント効果を解説

この記事では、ポップアップイベントの意義や、ストアの出店目的、メリット、出店におすすめの場所などを紹介します。話題性があると人気のポップアップイベントですが、ストアの出店目的や期待できる効果について把握している方は少ないのではないでしょうか。ポップアップイベントでストア出店を成功させるためのコツもこっそり伝授!商品やブランドのPRを検討中の担当者は必見です。

目次

1.ポップアップストアとは?

ポップアップストアとは期間限定で出店する店舗のこと。英語で「pop-up」が「ふいに現れる」「出現する」という意味を持つように、突然現れ突然消えるのが特徴です。空き店舗に出店し一週間など特定の期間が過ぎた頃には消えてしまうお店もあるようで、出店とは違ったイベント性を演出できます。
元々はアメリカなど海外で使われていたPR方法で、現在は日本でもアパレル、家電、化粧品など様々な業界でポップアップストアが活用されています。
また、商品の販売以外に体験や周知を目的としたポップアップイベントが行われる場合もあります。

1-1.ポップアップストアと一般店舗の違いは?

 

一般店舗 

ポップアップストア 

期間 

長期間にわたり運営され、可能な限り長く続けることが理想。 

数日から数ヶ月の短期間で運営。期間は明確に限定されていることが特徴。 

 

立地 

アクセスの良さ、住民の需要、競合の少ない場所など、長期的な観点から選定されることが多い。 

通行人の流れが多い場所やイベント会場など、特定のターゲットにアプローチしやすい場所。 

顧客体験 

安定した品質とサービスを提供し、顧客との長期的な信頼関係を築くことに重点を置く。 

 

限定感や独創性を前面に出し、顧客にユニークな体験を提供し、SNSで拡散されるような話題性などもを狙う。 

  以上のような形態の違いは目的の違いが表れています。一般店舗が販売での売り上げ獲得を目指す一方で、ポップアップストアが宣伝やブランディングを目的とします。当然、設定すべきKPIも異なります。 

2.ポップアップストアを出店する目的

突如出現し、一定期間で消えてしまうという特徴があるポップアップストア。 果たしてどんな目的があって出店されているのでしょうか。

2-1.認知度の向上とメディア拡散

ポップアップストアの出店は、認知度の拡大やメディア展開に貢献します。 ポップアップストアの希少性やイベント性をうまく活かすことができれば、SNSでの拡散も期待できるでしょう。 中にはテレビなどマスメディアで紹介されるケースもあるため話題が話題を呼ぶPRにつながります。
認知度の向上を目的に出店するなら、「誰にどう認知されたいか?」を事前に考えておきましょう。ブランドについての認知を高めるならブランドの世界観を具現化することが良いでしょう。ポップアップストアは認知獲得だけでなく顧客育成の場としても活用できます。

2-2.テストマーケティング

期間限定の店舗だからこそ行えるのがテストマーケティングです。購買意欲の集まるお客様が来るのか?この商品は本当に売れるのか?常設で出店する前にデータを集めることも、主要な目的です。 アンケートだけではわからないお客様の声を得る有意義な機会にしましょう。
テストマーケティングをするからには、明確な目標設定が大切です。

2-3.売り上げの向上

もちろん、ポップアップストアは売上の向上を目的に出展される場合もよくあります。テストマーケティングとは異なり、売れる見込みが高い場所に出店することになります。期間限定をはじめとした特別感を活かした販促戦略を作ることで、さらなる盛況につながります。

3.ポップアップストアを出店するメリットや効果

果たしてポップアップイベントでストアを出店すると、どのようなメリットや効果が得られるのでしょうか。 PRだけではないポップストアの良い側面をお伝えします。

3-1.販売促進ができる

ポップアップイベント自体が話題性のある施策です。ブランドとしてもプレスリリースに力を入れることで、注目を集めるため販売促進ができるでしょう。 SNSでストアが話題になれば売上の向上が期待できるだけでなく、見込み顧客の増加にもつながります。 たとえポップアップイベント期間中にストアに足を運んでもらえなかったとしても、ブランド公式ホームページやSNSからオンラインショップに誘導する導線を作っておけば、オンラインからの売上向上も期待できるでしょう。

3-2.新商品のプロモーションができる

新商品に対する顧客の率直な感想を聞けたり、反応を見たりできるのもポップアップイベントでストアを出店するメリットです。 社内で前例がない商品の発売時など売れ行きが心配な場合も、ポップアップストアを出店し顧客とコミュニケーションを取ることで、需要を探れるでしょう。 さらに新商品を効果的に販売促進したい場合も、ポップアップストアの出店が効果的です。 プレスリリースなどマーケティング活動に力を入れれば、メディアに注目されやすくなります。 上手く取り上げてもらえた場合、多くの人に新商品をPRできるでしょう。

3-3.効果を測定しやすい

ポップアップストアにはイベント性があるため、SNSで話題になりやすい仕掛けを作れば反響が生まれやすくなります。 ストア出店前後で売上やSNSの反響を数値として集計することで、ポップアップイベントの効果を測定しやすくなるでしょう。 効果が数値として可視化されやすいのも、ポップアップイベントでストアを出店するメリットのうちの一つです。

3-4.常設店舗よりも気軽に出店できる

ポップアップストアとは、あくまでも一時的に出店するお店です。 そのため礼金・敷金・人件費など常設店舗にかかるコストを削減できます。 常設店舗を構えるよりも安いコストかつ、リスクを抑えながら店舗を常設した場合のシミュレーションができるでしょう。

ポップアップストアのイメージ

4.ポップアップストアのデメリット

ポップアップストアは、ブランド認知度の向上や新製品のテストマーケティングには理想的な戦略かもしれませんが、デメリットは様々なコストがかかることです。出店スペースのレンタル料から始まり、設営の費用、装飾・什器の費用、スタッフの人件費や買い物カゴなども必要です。ノベルティなどを作る場合はその費用も計算に入れておきましょう。

さらに、ポップアップストアに集客するためのマーケティング・プロモーション費用も掛かりますが、通常店舗と異なりポップアップストアはそれ自体が宣伝の手段です。ストアの売上に加えて「その先にあるメリット」もイメージすることが大切です。

リスクマネジメントのもと、短期間で十分なインパクトを産み出す投資を行いましょう。

5. ポップアップストア出店の流れ

ポップアップストアを成功させるには、計画的な準備と段階的な実行が不可欠です。一般的なポップアップストアの出店までの流れをご紹介いたします。

5-1.コンセプトと目的の明確化

目的から目標を策定しましょう。 誰をターゲットにするかを決め、そのオーディエンスが求める体験や商品を考慮に入れコンセプトを設計しましょう。

5-2.ロケーション選定

目的とターゲットに合った場所を選びましょう。契約期間、コスト、設備の使用条件などの確認を忘れずに行いましょう。

5-3.デザインとレイアウトの計画

内装デザインは、ブランドイメージに合わせた内装計画を立て、顧客が興味を持つような空間をデザインしましょう。自社で行うのは難しいため、外部に委託するのが一般的です。

5-4.オペレーションの準備

必要な商品の在庫や人員を確保しましょう。販売員やイベントスタッフのスケジュールを組み、必要があればトレーニングを行いましょう。目的を共有できていれば高い効果を得ることができます。

5-5.マーケティングとプロモーション

SNS、ローカルメディア、インフルエンサーなどを利用した宣伝計画を立てましょう。 フライヤーやオンライン広告など、ターゲットオーディエンスを引き付ける販促物の制作も有効です。

5-6.オープンと運営

期間中のスタッフの管理、在庫の調整、顧客対応を行いましょう。

5-7.撤収作業

レンタルしたスペースの原状回復を行いましょう。事前に撤収の段取りを組んでおくとスムーズです。

5-8.振り返り

設定した目標を達成できたか、顧客から収集した情報の整理をし、自社にフィードバックしましょう。

上記のような流れを踏むことで、ブランドの目的達成に向けた効果的な手段となり得ます。各ステップにおいて細かな計画と実行が求められるため、事前の準備とチームワークが成功の鍵です。

6.ポップアップストアの出店におすすめの場所

PR、販売、コミュニケーションという3つの目的をもとに出店されるポップアップイベントのストアは、場所選びが重要になります。 短期間での勝負となるポップアップストアを成功させるためにも、おすすめの場所を確認しておきましょう。

6-1.商業施設での出店

購買意欲の高い層が集まる商業施設にポップアップストアを出店すれば、商品やブランドの魅力を直接アピールできます。 この場合、ターゲット選定をしっかり行なった上でその層が多い商業施設を選ぶのがポイントです。 ポップアップイベントでは一定のエリアに複数店舗が出店するケースが少なくありません。 お店のデザインにこだわるなど、他店舗と差がつくような工夫が必要でしょう。

6-2.レンタルスペースでの出店

時間や期間で貸し出されているスペースをレンタルスペースと言いますが、比較的簡単にポップアップストアを出店できるというメリットがあります。 スペースによっては家具などが備え付けられている場合もあるため、比較的コストをかけずに出店できるでしょう。 ただし、商品やブランドに合致した世界観を作れるようなスペースなのか確認しておく必要があります。

6-3.既存店舗内での出店

カフェなど既存店舗内で一部スペースを貸し出しているケースもあります。 PRしたい商品とスペース貸ししている店舗の雰囲気やターゲット層が合致すれば、売上の向上も期待できるでしょう。 その場で購入に至らなくても、ブランドのSNSなどに誘導できる仕組みを作っておけば見込み顧客の獲得につながるでしょう。

7.ポップアップストアの出店を成功させるコツ

似たような店舗が同じエリアに複数並ぶ可能性のあるポップアップイベントだからこそ、ストア出店を成功させる仕組みが必要です。 ここでは、ポップアップイベントでのストア出店を成功させるコツを紹介します。

7-1.商品やブランドのイメージに合う出店場所を選ぶ

ポップアップイベント自体に話題性があるため、ストアがSNSで拡散されるなど話題になることが予想されるでしょう。 つまり、ポップアップストアがブランドの顔になります。 そのため商品やブランドの雰囲気に合う出店場所を選ぶのがコツです。 出店場所によってブランドのイメージや世界観など、与える印象が異なってくるでしょう。

7-2.SNSで反響のある仕組みを作る

ポップアップイベントの話題性に頼らず、ブランド側でもSNSマーケティングに力を入れましょう。 認知度が向上するブランド側の仕掛けとポップアップストアの話題性が組み合わさることで、さらなる反響が期待できます。

7-3.購入につながる仕組みを作る

ポップアップストアでの出店が商品やブランドのPRのみで終わらないよう、購入につながる仕組みを作るのもコツです。 例えば、SNSのフォローで期間限定のクーポンを配布するといったことが考えられます。 ポップアップイベントでは、似たようなブランドが同じエリアに複数出店するのも珍しくありません。 そのような場合、ライバル店と差別化を図るためにも顧客に自社で購入するメリットを提示する必要性があるのです。

8.【ポップアップストア実績例】トーガシ編

ここでトーガシのポップアップストア実績例を紹介します。

8-1.OZmall わたしの保健室

OZmall/スターツ出版様主催「わたしの保健室」の事例です。「国際女性デー」に合わせて、象徴である「ミモザ」をモチーフに装飾を展開しました。ミモザの香りで多くの方に立ち止まっていただきました。

8-2.TALMUS ポップアップショップ

百貨店内でのポップアップでは、天井高や周辺の展示に合わせた目線の流れも重要となります。現地調査では来場者様の目線に立ち、より効果的な視線の誘導を心掛けました。

8-3.atmos con Vol.7 コンバースフットウエア様ブース

スニーカーの展示会「atomos con」内のコンバースフットウエア様ブースです。全体の企画から空間装飾、動画制作、ノベルティーのガチャガチャなど、総合的に演出させて頂きました。また当日の運営もトーガシでサポートしました。

9.ポップアップイベントやストア出店はトーガシにお任せください

ポップアップイベントでのストア出店を成功させるためには、最適な場所選び、商品やブランドの世界観に合う空間デザイン、SNSでの反響や売上向上につながる仕組み作りが欠かせません。 トーガシは話題性を生む仕掛け作りなど、ストア出店に関わる業務を総合的にプロデュースしています。 ポップアップイベントを成功させるためのノウハウがある当社に、ぜひ一度お問い合わせください。

10.【無料DL】「ポップアップストア出店方法から成功のコツまで解説」

ポップアップストアとはなにか、出店するにはどうすればいいかの方法をまとめた「ポップアップストア出店方法から成功のコツまで解説」を作成いたしました。ぜひご利用ください。
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