プロモーション企画のすすめ方と重要ポイント!PRとの違いも解説

ここでは、プロモーションをしっかり理解し、実際に企画する際のすすめ方やポイント解説していきます。実際に何から始めるべきか悩む担当者も多くいるかと思います。組み立て方から整理して、効果的なプロモーションを成功させましょう!

1. プロモーションとは

企業戦略において、よく耳にする「プロモーション」ですが、一般的に「販促活動」とは区別されています。マーケティングも販促活動と同義語と誤解されるケースが見受けられますが「Product、Price、Promotion、Place」いわゆるマーケティングにおける4Pで見てみると「どのような商品を、どのような価格で、どのようなプロモーションと、どのような流通経路を使って販売するか」つまり、商品やサービスを企画、販売する中での「一つの工程」といえます。

マーケティングにおける4P

①Product(商品)
②Price(価格)
③Promotion(販売促進)
④Place(流通)

2. プロモーションミックスで考えるPRとの違い

PRとプロモーションの違いがわからない!という方も多いかと思います。ここでは「プロモーションミックス」という言葉で説明します。
プロモーションミックスとは、マーケティング戦略のひとつであり「広告宣伝活動」「広報活動(PR)」「販売促進活動(セールスプロモーション)」「人的販売の手法」を効果的に組み合わせることを指します。ですので4Pも踏まえて考えると、マーケティング活動の一部分としてプロモーションがあり、プロモーションの一部分として広報活動(PR)があると言えます。

3. プロモーション企画のすすめ方

具体的に事前に決めておくべき項目などを見ていきましょう。

3-1.SWOT分析で現状把握

SWOT分析とは、競合やトレンドなどの外的環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス要因、マイナス要因で分けて分析するフレームワークの一つです。この4つの要因をふまえて自社、もしくはクライアントの現状把握をしましょう。

Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(機会)
Threat(脅威)


3-2.課題から戦術を組み立てる

現状を俯瞰的にとらえながら、戦術を組み立てます。価格や品質に問題がある、認知度やブランド力が弱い、立地に問題があるなど、具体的な「打ち手」を出せるところまで、追求します。それをもとに解決策のアイデアとアクションを決めていきます。

3-3.目標達成指標と予算を決める

課題をクリアするための打ち手が決まったら、プロモーションで達成したい指標やゴール(KPI・KGI)を決め、それを行うための予算を出します。よく言われるのが「このプロモーションの効果がわからない」というのがあり、売り上げに即、直結しない場合も多くありますので、KPIのような中間指標を設定しましょう。

3-4.スケジュールの策定


様々な施策を同時に行う場合など、多くの人がかかわることになりますので「いつまで、何をする」の工程管理をチームとして共有します。

4. 伝わるプロモーションの企画書を作るポイント

何をするにでも、まずは企画書を作ることになります。そのポイントをここでは説明します。

4-1.全体のページネーションを決める

始めに全体の構成を組み立てると、やるべきことが自然と見えてきます。「ページネーション」と言われる、このページに何が入ってくるのかをまず決める作業です。
これはクライアントに提出する企画書(提案書)の一例ですが、
タイトル→現状分析→問題提起→ゴール設定→コンセプト→企画概要→プランニング→スケジュールのような流れで、必要であれば実績情報や見積書をセットにします。 企画書の流れ

4-2.簡潔にまとめる

どのような企画書でもそうですが、無駄に文字が多かったり、小さかったりすると初見で興味を失います。しっかりと相手に伝わる「強いメッセージ」を簡潔にまとめます。そうすることで、理解し賛同してもらいやすくなります。

4-3.視覚的に伝える

言葉で説明しにくいイメージや、概念図などは、画像や、グラフなどを効果的に配置して「パッと」見ただけである程度内容が理解できることが肝心です。

4-4.トーン&マナー

短くして「トンマナ」と言われる、カラーや構成のルールを決め、全体の統一感を守ることですっきりとして、クオリティの高い企画書が作ることができます。また、クライアントのブランドカラーやプロモーションする商品などのコンセプトカラーを中心に構成すると、さらに印象をよくすることができるはずです。

4-5.データで見せる

内容に信憑性を持たせるために、数字で見せることは効果的ですが、その数字に裏付けがあるのかを明示することが重要です。何をもとにした数字なのかを伝えたうえで「〇〇歳以上の80%以上が興味を持っている」などデータで見せると効果的です。

5. 外部パートナーとプロモーションの企画をする

やはりプロモーションの企画で一番大事なことはターゲットに刺さる「独自性のあるアイデア」を「どのような手法」で行うか、になります。自社で難しいと感じる場合は、専門知識のあるパートナーと協同で企画や、PRリサーチなどの調査データなどをもとに戦略を立てるなどもおすすめします。

6. 事例紹介

ここで株式会社トーガシのプロモーション企画の一例を紹介します。

6-1.日本酒のプロモーション企画

「日本酒を嗜む=日本有数の酒どころ、灘の酒を嗜む」と題し、楽しくおいしい灘の酒を味わってもらう、知ってもらう場を作り日本酒ファン=灘の酒ファン、ひいては神戸ファンを増やすことをメインテーマとしたイベントのプランニング企画です。会場には酒だるを配置し、オリジナルのサインやキャプションを制作し「灘の酒」をより身近に感じてもらえるようにディスプレイしました。灘の酒プランニング

6-2.全国キャラバンでの新商品プロモーション

新商品のドリンクを全国キャラバンでプロモーションする企画。「行商スタイル」をテーマに屋台で展開し、冷蔵庫や什器のトンマナを統一し、ポップさを演出しました。全国キャラバンでのプロモーション

7. 良い企画でプロモーションを成功させよう!

4大メディアの広告費をネット広告が抜くなど、大きな変化が起きているプロモーションやPR業界ですが、基本的な考え方は変わらずユニークなアイデアであり「企画の面白さ」が出せるかがポイントです。しっかりと魅力の伝わる企画を作り、プロモーションを成功させましょう。

8.【無料DL】資料:イベントを用いたプロモーションの基本

イベントを用いたプロモーションは様々なメリットを得ることができる有効な施策です。ここではイベントを用いたプロモーションの基本と題して、ホワイトペーパーを作成いたしました。ぜひご利用ください。
※送信完了後、記入いただいたメールアドレスに資料を送付いたします。

イベントマーケティング入門ガイド