空間広告マガジン

展示会を成功へ導くブースデザインの考え方

さまざまな情報があふれる展示会やイベント会場での展示では、ターゲットにいかに注目され、興味を持ってもらうかが鍵となります。 しかし、ただ注目されたらよいというものではありません。 「パンフレットは配ったが、その後の受注につながらない」「商品の良さがうまく伝わったかわからない」などの悩みを抱える場合も多いのではないでしょうか。 まずは、紹介したい展示品の魅力を相手にどう理解してもらうかを考える視点が重要です。
本記事では、人を呼び寄せる空間を作り出すための「ブースデザインのポイント」を紹介します。

第一印象で注目を引く仕掛け

大切なのは遠くからでも理解できること

まずは、第一印象でターゲットの目を引くことが、ブースに人を呼び寄せる重要なポイントです。「人間の判断は0.3秒で決まる」といわれており、無意識のうちに興味の有無を判断してしまいます。人は、見て分からないものへは興味をなくす傾向にあるので、デザインは遠くからでも分かることが前提となります。
展示ブースにおいては、
・一番伝えたいことが一目でわかる
・シンプルなデザインになっている
・テキスト情報が読みやすい(視認性が高い)
などの要素がそろうと、人の興味を引きやすくなるといわれています。
例えば、
・ロゴが大きくて目立つ
・キャッチコピーが面白い
・配色が目立つ
など、パッと見た瞬間に興味を持ってもらえるポイントを一つ取り入れてみましょう。
「はじまり」=「出会い」の一歩には、「第一印象」の視点を意識することがポイントです。

心をつかむキャッチコピー

感情に訴える

キャッチコピーも、人の心をつかむ重要なポイントです。
キャッチコピーを考えるにあたっては、
・共感できる
・納得できる
・続きが気になる
など、感情に訴えることが鍵となります。
たとえば、「夕日に向かって走ろう」は、青春時代に経験したような懐かしい情景が思い浮かぶ言葉ですよね。また、「おなかがすいたらこれ食べて」は、自然と購買欲をそそられる表現です。
キャッチコピーを読んで、思わず「気になる」「知りたい」という感情が生まれる言葉を考えてみましょう。

簡潔に伝える

もう一つ重要なのは、「簡潔に伝えること」です。
一番伝えたい商品のポイントを絞り、なるべく短くまとめることで、見た人にシンプルで強いメッセージが伝わります。さらに詳しい商品説明は、興味を持ってもらえたその後に行えばよいのです。
また、できるだけ使用する書体は統一させましょう。より印象付けたい言葉やフレーズは色を変えると引き立ちます。これは、ブースのデザインだけでなく、商品パンフレットなどの配布物のデザインでも応用できるポイントです。

人を集めるブースの形

ブースの形で意識すること

どんなに魅力的な商品やうたい文句があっても、ブースに人が集まらなければ意味がありません。ブースの意匠的な部分はもちろんですが、そのほかに展示会場内の立地、人の動線など、さまざまな条件を考慮する必要があります。
具体的には、
・会場内のブース設置場所の立地
・会場内の入り口、通路、休憩スペースの位置
などを意識し、より印象的に感じるブースの形を作り出していきます。

おすすめは間口の広いデザイン

ブースの形は、間口を広くとるデザインがおすすめです。たとえば長方形は、長辺方向を入り口にすると奥行きがなくても広く見え、視覚効果も高くなります。
壁で囲われたブースのように間口が狭いと窮屈に見えてしまい、来場者が入りにくさを感じてしまいます。
また、ブースの中に来場者が多く立ち止まっているのが外から見てわかることも大切です。人が集まるブースには、人が集まります。「人が人を呼ぶブース」を目指しましょう。

伝わりやすいアイテムの見せ方

展示品の数は多すぎずシンプルに

展示品となるコンテンツは多すぎても少なすぎても良くありません。展示会はものや人であふれているので、見ることに神経を使い、思いのほか疲れてしまいます。
たくさんのものを見た後でも思い出してもらいやすくするには、展示品の数量設定がポイントになります。 展示するものの数が少ないほど、一つの商品に注目してもらえるようになり、印象的に感じてもらえるでしょう。展示品を複数用意するときは、メインとサブのものを決めておくと伝わりやすくなります。メイン1つとサブ2つなど、シンプルで覚えやすい数に設定するのもよいでしょう。

世界観を伝える配色の工夫

配色を少なめにして見やすく

配色は、その展示品のテーマや質感などを伝える重要な要素です。 大企業のロゴや、街中で見かける看板などをイメージしてみてください。パッと見て分かる、シンプルな配色が圧倒的に多いのではないでしょうか。
この考えをブースデザインの配色でも活用してみましょう。
ポイントとしては、
・シンプルに伝わりやすい色やテーマで表現する
・展示品のトーン&マナーを守る
などを意識してください。
たとえば、モノトーンで統一させる、ブルーのベースカラーでさわやかさを出すなど、伝えたい世界観によって、さまざまな配色が考えられます。
配色が多い、文字が詰め込まれているなど、何が主役か分からない複雑な広告は、広い場所にたくさんのブースが集まっている展示会の場合は向かないでしょう。
一番伝えたいことを決め、的を絞ったデザインや配色で打ち出しましょう。

印象的な照明のテクニック

明暗の違いで雰囲気を演出

照明は明るい、暗いだけでなく、光の当て方や色味で雰囲気を作り出せるアイテムです。 より伝えたいものを印象的に見せるブースを作りあげるために、照明を効果的に活用しましょう。
たとえば、ゆったりと時間が流れるバーやレストランでは少し薄暗い重みのある電球色の照明を使用し、若者やファミリー層が集まるショッピングモールでは元気で明るい印象を受ける昼白色・昼光色の照明を使用することが多いです。
目的に合った照明を使用することで、展示品をさらに良く見せられるだけでなく、「暖かそうだな」「格好良いな」と、感情や心理に訴える効果も得ることができます。

実は重要な「雰囲気」づくり

最も意識すべきは「入りやすさ」

ブースに足を踏み入れてもらうには、入りやすさや近づきやすさの演出が必要です。
たとえば、
・閉鎖的
・活気がない
・活気がありすぎて近寄りがたい
・中に入らないと詳細がわからない
などの印象を受けたブースには、気になっても入らないでしょう。
反対に、
・隔たりがない
・自由に閲覧できる
と感じた空間には気軽に出入りできますし、展示品を見てみたくなるでしょう。

来場者の五感を刺激

近くで見てみたい、触ってみたい、いい匂いがする、映像やBGMがかっこいいなど、来場者の五感に響く空間づくりを心がけましょう。たとえば、ブース装飾にアロマを用いるなども効果的です。
「雰囲気が良いな。入ってみようかな。」と第一印象で判断されるようなブースのデザインを目指してください。

効率のよい人員配置

役割を分担し負担を軽減

展示会では、商品について来場者にきちんと説明できる「コミュニケーション能力」のある担当者が必要です。また、説明担当とは別に、集客、案内、契約など、役割ごとに人員を配置するのも効率の良い方法といえます。
会場規模や取り扱う商品で異なりますが、会社によっては集客担当としてコンパニオンを採用しているところもあります。しかし、中小企業出展がメインとなるような展示会では社内人材のみで対応することが多いため、人員をうまく割り当てる必要があります。
集客担当が来場者を引き込み説明担当に渡すなど役割を分担することで、担当者同士の負担軽減にもなり、不安要素も生まれにくくなります。役割分担は、展示会初心者にもおすすめの方法です。

通行人への効果的なアクション

ノベルティで社名をPR

自分のブースに来てもらうためには、きっかけづくりのアクションも必要です。 たとえば、
・サンプルやノベルティ、チラシなどを配る
・来場者に声をかける
など積極的な行動により、できるだけ多くの人の意識をこちらに向けることが大切です。
そのため、サンプルやノベルティチラシを配布する際は、どこでもらったか分かるように、社名やロゴを必ず入れましょう。
また、ブース前での声かけとして、叫んでいるだけの呼び込みは意味も価値もありません。
キャッチコピーのような特徴的なフレーズを使うと、人間の耳に入りやすく効果的です。

まとめ

展示会のブースデザインにあたって知っておきたいポイントをまとめました。 ブースデザインで展示品の印象も大きく変わってきます。どんなデザインで自社ブースを盛り上げていきたいか、展示品をどのようにアピールしていきたいか、ぜひ検討してみてください。